競艇のルールを紹介!スタート方式やコース取りのルールまで徹底解説!
昨今、公営ギャンブルは少しずつスポーツとして世間に受け入れられるようになり、新規層ファンも増えてきています。
それは競艇も例外ではなく、ボートレースCMを火付け役として興味を持ち始めてきた方も少なくありません。
本記事では、これから競艇を楽しみたい!という人がまず知りたい『競艇のルール』をまとめました。
また、経験者の方でも楽しんでいただけるように、競艇の暗黙のルールまでご紹介します。
是非最後までお読みいただき、しっかりと競艇のルールを把握しましょう。

1966年6月17日生まれ。東京大学卒業。
ボートレーサーを目指すも怪我のため断念。某有名競艇雑誌の編プロで働いていたが、廃刊を機に退職。フリーでライター活動をする中で福岡と出会い共感。
競艇予想サイト解体新書設立に参加。競艇予想サイト解体新書では主に検証記事を担当する。
競艇のルール【基本編】
まずは競艇の基本的なルールからご紹介していきます。
ここで紹介するルールは以下の4点。
- レースの出走数について
- 競艇選手の階級について
- 競艇のスタート方式
- 競艇の決まり手について
これらを押さえれば、競艇のレース展開を理解できるようになるでしょう。
では、1つずつ解説していきます。
競艇の基本ルール①:レースの出走数について
競艇は基本的に6艇で出走します。
他の競技(競馬・競輪)はレース毎に出走人数が異なりますが、競艇は欠場などの特例がない限りは6艇です。
また、レーサーの着る上着やボートについている旗の色は、あくまでお客さんが識別しやすいように決められたとも言われています。
各艇の色は以下の通りです。
- 1号艇:白
- 2号艇:黒
- 3号艇:赤
- 4号艇:青
- 5号艇:黄色
- 6号艇:緑色
各艇の色と進入コースは異なるケースもあるため、覚えておくとよいでしょう。
競艇の基本ルール②:競艇選手の階級について
競艇選手は上からA1級・A2級・B1級・B2級に階級分けされています。
こちらはレースの成績によって変化し、階級毎に出場できるレースも変わるのが特徴です。
例えば、SG・G1などの賞金の高いレースはA1級・A2級しか出場することができません。
一方で、一般戦は全階級が混ざって出場します。
軸を決めやすいのは一般戦。選手の華麗な技を見れるのが重賞レースといったところでしょう。
競艇の基本ルール③:競艇のスタート方式について
競艇はフライングスタートという方式を採用しています。
フライングスタート方式は、レーサーが各自でタイミングを計り、大時計が0秒から1秒を指す間にスタートラインを通過しなければいけません。
万が一、大時計が0秒を指すより少しでも早くラインを超えてしまった場合はフライング。逆に少しでも超えれば、出遅れとしてペナルティが課せられます。
競艇選手はコンマ一秒の世界で戦うために、鋭い時間感覚を鍛え抜いているのです。
競艇の基本ルール④:競艇の決まり手について
競艇の決まり手(勝ち方)には以下の6点があります。
- 逃げ
- 差し
- まくり
- まくり差し
- 抜き
- 恵まれ
一つ一つ見ていき、最後には分かりやすい動画も載せていますので、是非参考にしてください。
逃げ
「逃げ」はインコース(1コース)の艇が1周目の第1ターンマークで先にターンを決め、そのまま一着でゴールをするという勝ち方です。
「イン逃げ」とも呼ばれており、勝負の大半(50%〜70%)はこの決まり手で決着します。
差し
「差し」はターンをする際に膨らんだインコースの艇の隙を付き、空いた内に入ってそのまま抜き去るという勝ち方です。
通常2〜4コースの艇が決まりやすくなっています。
まくり
「まくり」は2〜6コースからスタートした艇が、第1ターンマークで外から内の艇を抜いて1着になる方法です。
こちらは若手の選手やアウトコースの得意な選手が良く使用する手法となっています。
まくり差し
「まくり差し」は3〜6コースからスタートした艇が、第1ターンマークでいくつかの艇をまくった後に、差しを決めて1着となる方法です。
こちらの決まり手は最も難易度が高く、スピードと高度なハンドルワーク、判断力が必要とされる決まり手となっています。
抜き
「抜き」は第2ターンマーク以降の直線上で前の艇を抜いて、そのまま1着となる戦法です。
恵まれ
「恵まれ」は先行している艇がフライング等の事故でレースから離脱し、次位を走っていた艇が結果的に1着に繰り上がった時の決まり手です。
各決まり手の解説動画
最後に、各決まり手を丁寧に解説している動画をご紹介します。
言葉だけではイメージがしにくいため、ご視聴いただき参考にしてください。
また、競艇予想の仕方について詳しく知りたい方は下記関連記事を合わせてご覧下さい。
競艇のルール【応用編】
ここまでは基本的な競艇のルールをご紹介しましたが、ここからは応用ルールを解説していきます。
ここで紹介するルールは以下2点。
- 待機行動についてのルール
- 競艇のコース取りのルール
- モーターの抽選についてのルール
少々難しい内容になりますが、理解すれば予想に役立つため、頑張って覚えましょう。
待機行動についてのルール
待機行動とは、6艇が一斉にピットを出てからスタートラインを通過するまでの走りのことを指します。
この待機行動は2マークと小回り防止ブイを左回りで1周するというルールです。
(画像引用元:日本モーターボート選手会公式HP)
また、この待機行動に入るのは1コースから順番に入らなければいけません。
万が一、他のが先に出てしまうとペナルティが課せられます。
競艇のコース取りのルール
競艇は1〜6号艇が、順当に1〜6コースからスタートしなければいけないというルールはありません。
競艇は基本的にインコースが有利な競技のため、選手はスタート前の「待機行動」中になるべく内側に入ろうと試みます。
特に5・6コースはかなり不利になるため、その傾向が強いでしょう。
このインコースに入ろうとする行為を「前付け」と呼びます。
例えば、以下の画像の場合は「3号艇が前付けをした」ということです。
しかし、前付けをするとインコースに入れますがメリットばかりではありません。
内側へ入ろうと駆け引きをする最中も、ゆっくりと前に進んで行くため、スタート前の助走距離が短くなります。
また、アウトコースの艇はスタート時のスピードが命です。
万が一「前付け」に失敗した際は逆転が難しくなるでしょう。
POINT:前付けの重要性
選手によって、前付けを積極的に狙う選手と狙わない選手がいます。
積極的に前付けを狙う選手ならば、例え5・6枠からでも舟券に高確率で絡んでくるため、各選手の癖を把握することが大切です。
モーターの抽選についてのルール
競艇の舟に積んであるモーターは、実は性能が一定ではなくバラ付きがあるのです。
しかし、それではあまりにも不公平なため、使用するモーターは前検日(その節の初日の前日)に抽選を行い決定します。
そして、例え引いたモーターの性能が悪くても、その節間はモーターの変更が行えません。(事故が起きた場合は変更することもある)
ただし、選手自身でモーターを整備することは可能なので、選手次第では悪いモーターを良いモーターへ整備し直すことができます。
そのため、選手達はレースの技術だけではなく、モーターの整備技術も日々磨く必要があるのです。
ちなみに、競艇選手が使用しているモーター・ボートの性能は出走表で確認することができます。
上記の場合、ピンク枠で囲んである数値が、高ければ高いほど性能の良いモーター・ボートということです。
出走選手の中で、こちらの数値が高い選手は高確率で舟券に絡んでくるため、チェックしておきましょう。
POINT:競艇の節について
ボートレースは最大7日間(通常4~6日間)、連続でレースが開催されており、その期間全体のことを節と言います。
1節は、予選から始まり、予選を勝ち進んだレーサー達による準優勝戦、そして優勝戦が最終日に開催されるというのが、基本的な流れです。
競艇には暗黙のルールがある?
ここまで競艇のルールブックに記載されている正規のルールを紹介してきました。
しかし、実は競艇にはルールブックにも載っていない暗黙のルールがあります。
この暗黙のルールは選手道と呼ばれており、競艇ファンの中では有名な話です。
その暗黙のルールがこちら。
- 6コースは前付け後の回り直し禁止
- 前付けを防いだ艇のインコース割り込み禁止
- 艇同士の多少の接触は問題ない
- レース終わりには必ず挨拶をする
- 勝利者インタビューで感情を出しすぎてはいけない
- 新人は6コースから進入する
- 新人は高度なテクニックを使用してはいけない
- ボートの洗浄・後片付けは新人選手が担当
こちらでは深く解説は行いませんが、気になる方は是非「競艇の暗黙ルール8選」の記事を御覧ください。
競艇のルールはおかしい?
本記事を書くにあたって、競艇のルールについて改めて調べていると、「競艇のルールはおかしい」と話題になっていることが分かりました。
競艇のどのようなルールがおかしいと言われているのか。
私が確認した2chスレッドのコメントをいくつかご紹介します。
・妨害失格になるタイミング優勝戦ではやり得の違反途中帰郷や、失格、欠場の詳細等あげだしたら切りがない
・ぶっちゃけブレブレなんだよ審判が
・SG級のレーサーとB2級の対戦はやるべきじゃない(引用元:競艇5ちゃんねる)
おかしいと指摘が多かったのは、選手へのペナルティやレースの組み方について。
審判への批判も見られました。
しかし、どれも「当たらないのはルールのせい」と言っているだけに聞こえます。
競艇は正当なルールの元で行われている競技であり、きちんと実力ある選手が勝っている競技です。
競艇協会の方々や選手は、このような世間の声に耳を傾けないでいただきたいですね。
競艇のルールまとめ
本記事では競艇の基本的なルールから応用、暗黙のルールに至るまでご説明してきましたが如何だったでしょうか。
まとめると以下の通りです。
競艇のルールまとめ
- 競艇の出走数は6名で、それぞれ色が付けられている。
- 競艇選手は上からA1級・A2級・B1級・B2級に階級分けされている。
- 競艇のスタート方式は「フライングスタート方式」。
- 競艇の決まり手は6つある。
- 待機行動に入るのは1コースから順番に入らなければならない。
- 待機行動中はインコースに入る「前付け」を行って良い。
- 使用するモーターは前検日に抽選を行い決定される。
- 「6号艇が前付けをしたら回り直しをしない」という暗黙のルールがある。
- 「新人はどの枠でも6コースからスタートする」という暗黙のルールがある。
ここまで読んでいただければ初心者の方でも競艇を楽しむことができるでしょう。
しかし、一朝一夕で初心者の方が勝てるほど競艇は甘くないのも事実です。
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