競艇で転覆した際に払い戻しはされる？ペナルティ・返還・失格などのルールを徹底調査

 

今回ご紹介するのは「競艇の転覆」について。

競艇は水上の格闘技と呼ばれるほど激しい競技です。

最高速度は80キロを超え、これまでに転覆で死亡事故に繋がったこともありました。

そんな競艇で転覆した際のルールや払い戻しについて理解していない方も多いはず。

ということで今回は、競艇の転覆について詳しく解説していきます。

是非最後までご覧下さい

競艇の選手が水面に落ちる原因とは

前述した通り、競艇は水上の格闘技と呼ばれるほど激しい競技です。

そのため、接触などの様々なことが原因で水面に落ちてしまうことも…。

そんな水面に落ちてしまうことを競艇では下記3つに分類しています。

• 転覆
• 落水
• 沈没

それぞれ詳しく見ていきましょう。

水面に落ちる原因①転覆

競艇における転覆とは、ボートがひっくり返り選手も水面に落ちてしまうことです。

実際に起きた転覆事故を例に挙げて解説していきます。

上記の動画では第2マークのターン時に2号艇と5号艇が接触。

2号艇が転覆してしまい、客席からは罵声を浴びせられています。

自分の大切なお金を賭けているため、仕方ないかもしれませんが・・・

競艇における死亡事故の最大の原因は、転覆です。

今レースでは幸い死亡事故には繋がりませんでしたが、大怪我は免れないでしょう。

もし皆さんが賭けた選手が転覆しても、罵声を浴びせることがないようにして下さい。

水面に落ちる原因②落水

競艇における落水とは、ボートはひっくり返らずに選手だけが水面に落ちてしまうこと。

実際に起きた落水事故を例に挙げて解説していきます。

上記動画では第1マークのターンの際に3号艇の選手がボートから落水。

では、何故このような落水は起きてしまうのか気になる方も多いでしょう。

その理由は、ターンの際にハンドルから手を話して遠心力で水面に放り投げられてしまうからです。

落水はそこまで頻繁に起きることはありませんが、大変危険です。

死亡事故に繋がることもあるため、意味をしっかりと理解しておきましょう。

水面に落ちる原因③沈没

競艇における沈没とは、何かしらの理由でボート自体が沈んでしまうこと指します。

実際に起きた沈没事故を例に挙げて解説していきます。

上記動画では4号艇が第1マークのターンの際に急遽沈没。

具体的な理由は明かされていませんが、ボート自体に問題があったのでしょう。

ただ、レース前にボートの点検は入念に行われています。

そのため、沈没事故は基本的に起こらないと考えていいでしょう。

競艇で転覆が起きやすいケースをご紹介

ここからは死亡事故が最も多い転覆が起きやすいケースを2つご紹介します。

• 他の艇との接触
• 単独事故

それぞれ詳しく解説していきます。

他の艇との接触

競艇の転覆事故で最も多いのが他の艇との接触です。

特に多いのがターンをする際に起きる接触事故。

先行争いをする際にボート同士が接近することが原因とされています。

ただ、わざとボートを接近させてターンをする反則スレスレの方法をとる選手もいることを覚えておきましょう。

単独事故

転覆が起きるもう1つの理由は、選手のミスで単独事故を起こしていますことです。

「ハンドルミスをした」「ターンをするタイミングがずれた」

など様々な原因があります。

他の艇との接触に比べて、起きる可能性は低いですが・・・

選手単独事故が起きる可能性があることを頭に入れておきましょう。

競艇で転覆した際のペナルティ

前述した通り、競艇で死亡事故に繋がる最大の要因が転覆です。

選手は最新の注意を払いレースに参加していますが・・・

それでも頻繁に転覆事故が起こっているのが事実。

では、そんな転覆事故が起こった際に選手にペナルティがあるのか気になる方も多いでしょう。

転覆事故が起きた際に選手に科せられるペナルティは以下の2つ。

• 転覆事故が起きたレースを棄権
• 事故点が10点加算される

それぞれ詳しく解説していきます。

転覆事故が起きたレースを棄権

転覆事故が起きた際は、再度ボートに乗ってレースに戻ることはできません。

棄権扱いとなってしまい、レスキュー隊の舟に乗って回収されます。

特に注意したいのが重賞レースでの転覆事故です。

転覆で棄権扱いとなると、本来貰えるはずだった賞金を獲得することはできません。

重賞レースともなると賞金が高額になるため、最新の注意を払っていることは間違いないでしょう。

事故点が10点加算される

転覆を起こしてしまった選手には事故点として10点が加算。

この点数が加算されると、階級の降格や斡旋保留などのペナルティが課されます。

詳しい条件は以下の通りです。

事故率	ペナルティ
0.70以上	B2級に降格
1.00以上	6ヶ月間の斡旋保留

斡旋保留や階級が下がると出場できるレースに限りが出てしまいます。

そうなると選手の平均年収は大きく下がることは間違いないでしょう。

「たかが転覆事故でそこまでする？」

なんて思う方もいるかも知れませんが、死亡事故に繋がる可能性もあるため、厳しい基準を設けているのでしょう。

競艇で投票した選手が転覆した際のルールをご紹介

ここからは転覆事故が起きた際のルールについてご紹介します。

• 転覆事故起きた場所では他の艇を抜くことは禁止
• 転覆した際は基本返還されない
• 転覆した選手を除いて払い戻しが算出される

それぞれ詳しく見ていきましょう。

転覆事故起きた場所では他の艇を抜くことは禁止

競艇で転覆事故が起きた際に、その場所で他の艇を抜くことは禁止されています。

例えば、1マークで転覆事故が起きたとしましょう。

他の艇は転覆艇を避けて大きく外側に回る必要がありますが・・・

この際に他の艇を抜くことはルール違反です。

ただ、転覆艇の近くでなければ抜かしてもルール違反にはなりません。

とはいえ、転覆事故が起きれば基本的に順位の入れ替えはないことを覚えておきましょう。

転覆した際は基本返還されない

「転覆事故だからお金を返して！」

と思う方もいるかもしれませんが、残念ながら転覆事故での返還は基本的にはありません。

そのため選手は、SNSや実際に競艇場に足を運んだ方からの罵声を浴びることになるでしょう。

ただ、転覆事故でも返還される場合が1つだけあります。

それは、レースが始まる前に転覆してしまった場合です。

この際は、出走取消扱いになるため、返還の対象となります。

とはいえ、基本的にはレース前に転覆することはないため、返還されないと考えていいでしょう。

転覆した選手を除いて払い戻しが算出される

前述した通り、競艇で転覆事故が起きても基本的に返還はされません。

では、転覆した際の払い戻しはどうなるのかというと・・・

その選手は降着扱いとなり、転覆選手を除き払い戻しが算出されます。

よって、事前に転覆することがわかれば高額払い戻しも狙えるでしょう。

ただ、そのようなことは不可能なため、転覆事故が起きないように祈るしかありません。

競艇の転覆まとめ

ここまで競艇の転覆に関することをご紹介してきました。

いかがだったでしょうか。

まとめると以下の通りです。

競艇では、近年転覆事故が多発しています。

2021年の賞金王決定戦では、A1級の峰竜太選手が転覆。

他の艇を巻き込んだことにより、3連単不成立で41億円の返還がされる最悪の事件も起こりました。

このような事故が今後は起こらないことを願うばかりです。

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