競艇選手(ボートレーサー)の死亡事故一覧を紹介！死因や最新情報まで

競艇は水上で行うスポーツ。

言うまでもなく危険と隣り合わせの競技です。

事故が起きないように運営側も日々努力はしているものの、危険な事故は未だ絶えません。

そして、その中でも不運なことに命を落としてしまった方もいらっしゃいます。

そこで、今回は過去に起きてしまったボートレーサーの死亡事故とその死因をご紹介します。

シリアスな議題ではありますが、しっかりと最後までお付き合いください。

ボートレースでなぜ死亡事故が起きるのか

まずはボートレースで死亡する要因を見ていきましょう。

競艇で考えられる死因は以下の2つ。

• 転覆事故
• 衝突事故

それぞれ詳細を見ていきましょう。

転覆事故

転覆事故とはその名の通りボートが転覆してしまう事故のこと。

ただ単に転覆するだけでは死亡事故に繋がることは少ないですが、競艇は6艇が競走するスポーツです。

投げ出された人間は完全に無防備なため、後続艇に轢かれるとひとたまりもありません。

例として、実際に起きた転覆事故の動画をご覧ください。

幸い死亡事故には繋がらなかったものの、転覆事故がどれほど危険なものかお分かりいただけたでしょう。

このように転覆事故は主に他の艇との衝突や、ターンの際にバランスが崩れることで起こります。

たとえ死亡事故に繋がらなくとも、怪我により後遺症を負い、選手生活を引退せざるを得ないレーサーも沢山いることを忘れてはいけません。

衝突事故

衝突事故は転覆事故よりもさらに死亡事故に繋がりやすい事故と言えます。

その名の通り艇が物や人に衝突してしまう事故のことですが、競艇は時速80キロ以上で競争するスポーツです。

車の衝突事故などを思い浮かべていただけたら分かるように、大変危険な事故であることは明らか。

以下の動画は桐生競艇場で実際に起こった衝突事故です。

衝突音を聞けばどれほど驚異的な事故なのか容易に想像することができます。

視聴する我々は忘れがちですが、私たちと同じ人間が危険と隣り合わせのなか毎回出走していることを忘れないようにしましょう。

ボートレーサー死亡事故一覧【2023年7月最新】

ここでは過去に死亡事故に遭ってしまった競艇選手をご紹介します。

選手名	死亡年月日	享年	事故競艇場
西塔 莞爾	1953/01/07	29	児島
横溝 幸雄	1953/12/24	34	唐津
大井手 善信	1954/02/05	20	唐津
中島 常价	1962/01/06	32	琵琶湖
小笠原 政敏	1962/07/25	28	鳴門
大西 昭	1963/07/09	31	常滑
川添 一夫	1965/02/22	35	若松
和泉 定治	1965/03/23	40	児島
中井 紘司	1965/12/23	24	芦屋
半田 弘志	1968/05/14	29	若松
中村 五喜	1968/10/14	34	唐津
蛇山 清	1970/11/01	23	鳴門
石塚 一雄	1972/11/12	35	平和島
池田 博	1973/10/07	52	多摩川
筒井 博利	1977/09/30	31	若松
一瀬 隆	1978/08/14	27	大村
花田 龍美	1981/08/24	34	大村
勝股 勇	1982/01/23	38	江戸川
安心院 信行	1983/01/24	30	三国
宮本 力	1985/01/03	37	江戸川
清水 正博	1989/01/06	23	桐生
水野 定夫	1993/11/22	48	江戸川
有吉 貴之	1997/09/04	27	津
伊藤 公二	1998/03/23	55	浜名湖
沢田 菊司	1999/11/06	48	平和島
木村 厚子	2003/05/25	38	津
中島 康孝	2004/03/28	26	尼崎
坂谷 真史	2007/02/26	26	住之江
岩永高弘	2010/05/14	36	若松
鈴木詔子	2013/11/02	52	下関
松本 勝也	2020/02/09	48	尼崎
小林 普	2022/1/12	48	多摩川
中田 達也	2022/11/6	29	宮島

現時点で33名もの競艇選手が事故に遭い死亡しています。

そして中には、20歳という若さでこの世を経った競艇選手も….。

デビューして間もなく、志半ばで選手生命を絶たれる悔しさは計り知れないでしょう。

【最新】2022年の競艇死亡事故と死因

昨年の2022年も残念なことに2件の死亡事故が起きてしましました。

小林晋選手と中田達也選手。

どちらも有名で実力ある選手ではありますが、何故レースで亡くなってしまったのか。

その死因をご紹介します。

小林晋選手

氏名	小林 晋(こばやし しん)
享年	44歳
死亡年月日	2022/1/12
事故競艇場	多摩川
階級	B級

小林晋選手の事故はシーズンが始まったばかりの2022年1月に起きました。

会場は多摩川競艇場で、レースは6R。

2周目のバックストレッチを航走中に他艇と衝突して転覆、その直後に後続艇に轢かれてしまいます。

そして、頭部を大きく損傷し、集中治療の甲斐もなく死亡してしまいました。

競艇は60歳以上になっても現役でいられる競技です。

小林選手がまだご存命でしたら、まだまだ成長し続けていたに違いないでしょう。

中田達也選手

氏名	中田 達也(なかた たつや)
享年	29歳
死亡年月日	2022/11/6
事故競艇場	宮島
階級	A級

中田選手の事故は2022年11月6日、宮島競艇場の10Rで起きてしまいます。

3周目のバックストレッチを航走中に他艇と接触し、転覆。

落水してしまった中田選手は後続艇と衝突し、帰らぬ人となってしまいました。

2023年1月ではA1級に復帰することも決まっており、将来が期待された若手選手です。

絶頂期とも言える時期にこのような事故が起きてしまったことで、世間の皆さんからも安全対策について怒りの声が多く上がっています。

競艇死亡事故の起きたレース動画をご紹介

ここからはこれまでに起きた死亡事故の中で一際悲惨だった事故をご紹介します。

実際のレース動画も併せて掲載していますので、是非御覧ください。

松本勝也選手

氏名	松本 勝也(まつもと かつや)
享年	48歳
死亡年月日	2020/2/9
事故競艇場	尼崎
階級	A級

まずご紹介するのは「かっちゃん」とファンから親しまれていた松本勝也選手の死亡事故です。

松本勝也選手は通算優勝回数42回で9億7千万円以上の賞金を獲得した名選手。

そんな松本勝也選手の悲劇は2020年2月9日、尼崎競艇場にて起きてしまいます。

そのレース動画がこちら。

ご覧いただくと分かるように、松本選手は他艇に接触して転覆をしたのではなく、波が原因で転覆しています。

ベテラン選手であっても目まぐるしく変化する波には対応出来なかったのでしょう。

転覆後、後続の艇に追突され心肺停止で亡くなられました。

中島康孝選手

氏名	中島 康孝(なかじま やすたか)
享年	48歳
死亡年月日	2004/3/28
事故競艇場	尼崎
階級	B級

中島康孝選手は将来有望と言われた若手選手です。

このまま行けばA級昇格間違いなしとまで言われた選手ですが、悲劇は2004年3月28日尼崎競艇場で起きました。

2マーク付近で内側の艇と衝突した中島選手は外側へ追いやられ、観客側の消波装置に激突。

そのままボートから投げ出され、帰らぬ人となりました。

その一部始終がこちら。

まだ24歳という若さであったことから、彼の成長に期待していたファン達は涙しました。

中島選手は間違いなく、後世に競艇の安全性についての課題を示したことでしょう。

競艇死亡事故に繋がりかねなかったレースをご紹介

最後は幸い死亡事故には繋がらなかったものの、一歩間違えれば死者が出たかもしれない事故をご紹介します。

大山千広選手「2022年10月24日後続艇から追突」

まずご紹介するのは言わずとしれた人気女子競艇選手。

大山千広選手に関する事故です。

こちらの事故が起きたのは丸亀ヴィーナスシリーズのドリーム戦です。

第1ターンマークにて、先マイを決めようとした大山選手は5号艇とぶつかり減速。

そこに後続艇であった4号艇が衝突し、結果大山選手の背中に4号艇の艇先が突き刺さるようなかたちとなりました。

幸い大山選手は骨盤骨折で済んだものの、さらに当たりどころが悪ければ間違いなく命を落としていたことでしょう。

石川真二選手「2022年2月22日頭にボートが直撃」

次に紹介するのはA1級の実力者、石川真二選手に起きた事故です。

G3アサヒビールカップの初日に事故は起きました。

ご覧いただくと分かるように、6号艇永井選手の艇が上から石川選手の頭に直撃しています。

そしてなんと、直撃した瞬間から石川選手には既に意識がなかったというのです。

首に激痛があって動かせないので、ずっと自宅で横になっております。（病院では３日間は安静に…とのことでした）
本人は丸亀から復帰したい気持ちでおりますので、私も精一杯フォローしていきたいと思います。

嫁より

— ボートレーサー石川真二と愉快な仲間たち (@yukainakama3473) February 23, 2022

2022年には小林晋選手と中田達也選手の2名が亡くなられています。

その3人目とならずに心から安堵したファンも少なくないでしょう。

たとえベテラン選手であっても事故に遭ってしまう、過酷な競技だと改めて感じさせられました。

島田賢人選手「2019年7月16日転覆後の落水で動けず…」

最後に紹介するのはA級選手として活躍する島田選手の事故について。

事故が起こったレースがこちら。

第1ターンマーク時、島田選手は内側を走っていた5号艇と衝突します。

その後5号艇は急には止まれず、島田選手の艇に乗り上げるという事故が起きました。

落水した島田選手はしばらく動けず、救助された後もピクリとも動かなかったといいます。

幸いその後のレースには問題なく出場していたため大きな怪我負わなかったようですが、間違いなく危険な死者をだしかねない危険な事故と言えるでしょう。

競艇選手(ボートレーサー)の死亡事故まとめ

今回はボートレーサー(競艇選手)の死亡事故についてご紹介してきましたが、如何だったでしょうか？

本記事の内容をまとめると以下の通りです。

何度も言うように競艇は死と隣り合わせの競技です。

その覚悟を持って選手達は私達を楽しませてくれています。

そんな中、転覆事故で失格となったからと言って罵声を浴びせるなどはもってのほかです。

私達はその姿勢に対して敬意払って観戦をしなければいけません。

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